[コメント] ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000/英=独=米=オランダ=デンマーク)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
「最後から2番目の歌」の途中で刑が執行された瞬間、私は拍手しましたともさ。ああ以外一体どうできたというの?と思ったので。また後から見ると、違った感想を持つ可能性もありましたが、見た瞬間、これがベストであると思えました。
自分自身を「壊れてしまったのではないか」と思うほどにバカ泣きしました。独房の“My Favorite Thing”とか、107のステップとかのシーン、もうだめ。
劇場で見たかったけれど、見なくて正解でした。手放しで号泣するか、何とかこらえて嗚咽で辛抱するか、いずれにしても、「やがましっ」(東北なので)とばかりにつまみ出されていたことでしょう。
はっきり言って歌なんか吹替えでもいいんだから、演技力(だけ)勝負の女優に振ってもよかっであろうこの役、見終えてみると、「この“演技”はビョーク以外の誰ができただろう」と考え直すことができました。この人はこの映画では、「歌える女優」以外の何者でもありませんでした。
私には、あんなふうな愛情表現はできないし、共感も全くできないのですが、映画としての説得力は十分に受け取りました。
反面、この映画をボロクソに言う人々の気持ちもよくわかる気がします。その方々には、願わくば、この映画は「見なかったこと」にしてほしいと思いました。努々「あんなサイテー映画見ちゃだめ!」みたいなことを、あちこちで吹聴しませんよう。世の中は、そういうふうに言われると却って見たくなる人種(私がそうですが)ばかりで構成されているわけではないので。
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