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[コメント] ホワイト・オランダー(2002/米=独)

嫌われるという快感。
ユリノキマリ

美しくて才気あふれる女性は、他人(主に同性)からどうねたまれても、「それがどーした」と生きてゆくしかない。それで幸せかどうかは、この際どうでもいいというか、どうしようもない。

(以下、個人的なボヤきです)

母に「あんたを愛していない」という趣旨のことを、本当に何気ない調子で言われたことがあった。母は、私を傷つける意図はなかったと思うし、自分で言ったことの重さにも、いまだに気づいていないだろう。

そのとき、母は私のことを、(自分の子にしては)美しく賢く生まれ育っちゃったので、私が愛してやらなくても、きっと他人から愛されるだろうと思って突き放したんだと解釈し、現在に至る。

皮肉なことに、母と娘の愛憎劇を見て、十数年前の「(無理やりの)心境の変化」を思い出してしまった。自分自身とその母の間には、愛もなければ憎もないのに。

(評価:★4)

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