[コメント] きっと、うまくいく(2009/インド)
何よりもまず「客の見たいシーンに尺を取る」サービス精神がスゴイ。話自体はベタだが、TVドラマ1年分のエピソードを見事に収束させた技量は半端ない。お腹いっぱい楽しめる、まさに娯楽映画の王道を行く一本。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
作品の出来は、まず前提としてその作品世界に同調できるかに依存する。
その作品世界が観客にとって居心地の良いものであれば、観客は長くその状態を保ちたいと願うだろうし、間延びを始めれば食傷する。
170分の長尺ではあるものの、詰め込んだ内容は170分をはるかに超え、その実、長さを全く感じさせない稀有な仕上がりとなっている。
山のようなエピソードをただ一本のゴールに向けて収束させるため、そのシーンは無駄と見るやばっさりカット。
詰めて、詰めて、詰めまくった結果の170分は、まさに観客をその世界に長く留まらせ、楽しませるための結果と言える。
思い出してみよう。
卒業式が終わった後。小学校に行き、ランチョーを見つけ、大団円となり、エンドロールが流れ始めるまで。その間、約11分。
あなたの体感時間はどのくらいだったろうか。
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