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[コメント] 君の名は。(2016/日)

古典SF純愛の最高傑作。基本的なプロットは『転校生』をベースにしたSFラブコメ。中盤からは『ターミネーター』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいに過去にタイムスリップしての人命救助パートに変わっての急展開。
HILO

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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チャッチャと結婚したミキ先輩、内定取った親友二人、現代人で瀧だけが前に進めない、そんなもどかしさがしばらく続くパートは正直ウソでもいいからハッピーエンドにしてほしいと思った。タイムスリップのお約束か、大人の事情か、時空間を超えた二人を近づけた運命の悪戯は簡単に二人を引き離した(記憶を全て削除して手掛りを削除したのもお約束)。正直、瀧の執念がなければ『君の名は。』は成立してない。ITの時代に手書きの風景画、東京育ちの今風の高校生が飛騨の山奥に行く無謀旅(東京からだと令和の最新技術でも半日の距離)、災害を知った後も探偵みたいに嗅ぎ回る執念、大学受験に合格、就活、そんな現実とも向き合いながらも執念深く追い続ける、そして文字通りクライマックスでようやく三葉と奇跡的な再会。東京に住んでいればチャンスは無数にある。趣味、恋愛、仕事、結婚、その他それらに飛びつかず執念深く追い続ける執念を平成(令和)は純愛と呼ぶのかもしれない。

U-NEXTの無料キャンペーンで偶然見た『君の名は。』と『ちはやふる -結び-』。いずれも偶然だろうが絆に関する作品。『君の名は。』は組紐にイメージを込め人間関係が繋がる線としてる。『ちはやふる -結び-』は直接的なイメージはないが(強いて挙げれば試合で使った襷)卒業する先輩から進級する後輩(又は新入生)への継承。

そして何より平成から始まり令和に継承されてるSNSアプリLINEはまさに線(絆)。

宮水三葉を演じた上白石萌音は人気シリーズ『ちはやふる』で大江奏を演じるシンデレラガールながら地味な女優(苦笑)。しかも池井戸潤原作の陸王(役所広司の娘役)や月9のSUITS/スーツ(検察官役)にも出演してる。

(評価:★5)

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