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[コメント] 散歩する霊柩車(1964/日)

渥美清の存在って、使いようによってはものすごく不気味に演出できることを認識。山田洋次&松竹は渥美の可能性を狭めてしまったように思える。西村晃の眼光は神がかってる。すごすぎ。
3WA.C

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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守衛が加藤嘉小沢昭一、用務員が浜村純、外科は当然のように医療ミスで患者を死なせる金子信雄勤務の病院って。

春川ますみの大迫力豊満ボディは言うまでもなく、この人の魅力はその口もとにあるのだと再認識。

岡崎二朗も端正すぎる顔立ちで、こりゃ常に男を欲しがる年増女が放っとかないわ。計算高いところなんか現代の若者風。宮園純子演じるアタマの中身がだらしない若い女も今じゃ珍しくないし(というか、非現実的な作り物じゃなくなってるし)。

途中「散歩する霊柩車」という歌が入ってくるのにはビックリしたけど、結構耳に残るメロディだったりして(作曲者は西村自身!)またそれがどうにもね(笑)

テンポがちょっと遅めだが、話の展開は飽きさせない。西村晃が最も気に入っていた作品。

「あの男だってあと10年も経てば、オレと同じように汚くなるんだっ!」

「そうしたらサヨナラするわよっ」

「お前だってその頃にはだいぶ年食ってるんだっ!」

「そんなこと考えてるヒマはないわっ!」

って叫んで若い男(の肉体)のもとへ走り去る春川ますみ。カッコよすぎ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ぽんしゅう[*] 寒山拾得[*] sawa:38[*]

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