見よう見ようと思ってやっと劇場行ったら、ウォーターボーイズだけ立ち見になっている！千と千尋もブリジットジョーンズ（？）もエボルーションも座れます、なのに。入ると満席で一番前の左右が空いていた。右端に座る。女性客が９割。水曜日の女性１０００円の日だったことに入ってから気づく。

前半、往年の少年ジャンプ並みに、努力・友情・勝利の話かこりゃ。ヤング・サンデーかい、と思って☆４つとか思う。等身大の高校生って感じは良く出ている。私は男子校の生徒会長だったから、近隣の女子校動員数なんてのは、マジ最重要課題だった。平山　綾みたいなカワイー子はいなかったけど、女子高生ならみんなああ見える。文化祭のリアリティはすばらしい。女子校の文実３少女もいたいた、て感じです。ベタなギャクは１度も笑えなかったけど、男子校の感覚がホント良く出ていた。それもかなり上品なフィルター越しに。でもまあ、佳作だよね、と思っていたら、ラストのショーがサイコー。

音楽がいちいちツボにはまる。ウォークドントラン、ベンチャーズから始まって学園天国フィンガーファイブで閉めるなんて感涙もの。当時は結構バカにしていたんだけど。あの時代には確かに「明るい未来」みたいなのが抜けるような青空見上げると広がっている感じがあったんだ、と思い出しました。シンクロもオトコの子らしくて、よかったー。高校演劇の優秀校にはこういうノリがある。竹中直人のビョーキも許しちゃう。変に自意識のもやもやみたなものを持ち込まず、すっぱり割り切った監督の判断に賛成。こういうスタイルの人かもしれない、とも思いました。

見終わった後のさわやかさ、滅多にないことだと深く感じ入りました。また職権乱用で生徒諸君に見せる映画が増えました。