「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」時代の中島哲也を真っ先に思い出した。提示の仕方や画面のリズムなんか。でも沸き立つ感情はなく画面のトーンは色あせたブロマイドのような印象がある。8bitは随分と感情的な音調なんだなと再確認。中学生たちもとてもいいです。前日観た「僕はイエス様は嫌い」の13歳と同じ存在感がある。映画の方向はまったく逆だけど。

ゲームの調子はドラクエよりFF。バンドの印象は「たま」。平成よりは昭和だね。でも希望の色合いはまったくなく、ラストは廃墟を覆う緑の草原に埋もれるようにして４人が散っていく。海だった関東平野以前の原始東京かよ。途中現実に引き戻されるところが３箇所あって、でもこれは映画のせいじゃなくて自分のせいだ。もはや70リビドー不足です。はい。エンディングの♪we are zombies but alive をヘビロテして吉祥寺行き急行に乗りました。

シネスケコメンテータ諸氏の★５を見て、ゾンビ先生と日々呼ばれている私必見だろうと繰り出しました。「ゾンビになりたいのか」と幼稚園児に言うと「なりたい。なりたい。おとなになったら立派なゾンビになります」と答える。やはり子供は希望です。