コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] リアリティのダンス(2013/チリ=仏)

超傑作。映像詩人の面目躍如。画像も素晴らしければ、台詞も極上。詩的自伝だった。父親との葛藤がメインテーマだったが。
ぱーこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ホドロスキーはなんか芸術映画っぽくってあえて見なかった。この前、netflixでDUNEを作るドキュメンタリーを見たら、大ボラ吹きのおっさんかと思った。これを見たら、とんでもない。画面がしっかり映画していてこりゃ本物だわ、と思った。色彩がすごいし、画面の構図が決まっている。

役者も何でもありで、不具者集団なんてサーカスの見せ物芸だ。そのうえ、セリフがいちいち決まっている。行者さんとか、これやはりキリスト教(ユダヤ教なんだろうが)文化圏。子供時代の集団マスターベーションの描写がある。若きホドロスキーは形が違う、と言われてのけものにされてしまう。彼のペニスは割礼されていてマツタケなのだった。笑うシーンか?泣くシーンか?DVDは流石にボカシが入っていたけど、あるものは仕方ないだろうという居直りは真っ当だ。

本人がでてくるが、これほど絵面のいい監督も珍しい。フェリーニだとマストロヤンニをつかってしまうが、ホドロスキー本人以外にハマり役はいない。最近のサイコセラピー映画も見たい。カスタネダをやってくれるのか。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)3819695[*] ゑぎ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。