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[コメント] ALWAYS 三丁目の夕日’64(2012/日)

疑似家族のドラマ。まあ今風といえば言える.
ぱーこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







堀北真希の結婚に対する堤真一の感情も、須賀健太に対する吉岡秀隆の激情も、血のつながりのない偽物であるはずだ。そのうそっぽさと丹念な考証とCGで作られたニセの1964年東京(私はその時15歳)の偽物感がよく合っていてその整合性には妙に納得した。

ウソを通して真実らしきものを語るのは文学の方法だが、その意味でこれは文学的な作品と言える.私の一人娘が昨年の秋、入籍したが、このドラマにあるようなことは一切なく現実は淡々と散文的に進んだ.私になんの激情も感傷もない。こういった映画をみると泣けたりするので、この感情も出来合いの状況に反応しているだけだ。

古行を追い出す茶川の気持ちはそのまま父親に勘当された茶川のものだが、この感情の再生産がいかにもと思われた.私の好みでは、それを十分意識して茶川には振る舞ってほしかった.1964の東京に堀北真希や小雪のような美人はいなかった。これは誓って言える.まあ、大衆的でよかったです。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)トシ[*] Orpheus 3819695[*]

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