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[コメント] 英国王のスピーチ(2010/英=豪)

いわゆる実話もの。いかにもアメリカ人の好きそうな話だ.
ぱーこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画の作りも王道で、効果音(楽)が完璧。画面の感情をバックミュージックが決める。ベートーベンやモーツアルトもあったが、私は始めの方の哀切なものが好き。スピーチセラピストの精神分析や、経歴、資格のない言語療法士が王様と対等な治療関係を結ぶアメリカンドリームっぽいテーマも、いかにもアメリカ人好み。努力・友情・勝利、って少年ジャンプじゃん。

コリン・ファースもいいが、へレム・ボナ・カーターの細かな表情もうまかった。どれもこれも「いかにも」って感じでへそ曲がりな私には食い足りなかった。ラストのスピーチ前のきたないスラングを王が叫ぶあたりは、興ざめだった。ジェフリーラッシュも好演だが、このライオネル(ライオンかよ)がどんな経緯で権威に屈しない人格をつくりあげたか、ってところを見たかったな。王にタメ口を聞くときにはやはり、ある一線を越えるエピソードがほしかった。

それでも同じテーマを日本でやったら、と思うとこれは戦慄もので、やはり西欧は偉大だなあ、とも思う。上品な佳作ってところでした。

(評価:★4)

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