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[コメント] 椿三十郎(1962/日)

痛快時代劇。話の転がし方がうまい。
ぱーこ

逆の制作順に見ていくと、初めの数シーンのカット進行が快調。これまでは長回しが多く、画面の時間に合わせるのに時間がかかる印象だった。普通の映画のリズムになれたところで最後の緊迫した画面を持ってくる一回性。贅沢な作りだ。

この三船は語りすぎで「男は黙って」の三船じゃない。それでもサムライのイメージをきちんと示している功績は大きい。加山雄三もだけど伊藤勇之助もセリフが聞き取りにくい。一発どりとかしているのか。伊藤雄之助の最後のギャグも、このサイトのコメンテーターの指摘で初めて分かった。

この映画は初めて見た。他の方のコメントも全て読んだ。インターネット上の文章もずいぶんとせち辛くなったと思った。10年ほど前まで感じたままそのままを書いても良かったんだ。今ではいろいろ考えなくてはならない。それにコメンテータの人たちもどうしているのか。他のサイトに流れたか、映画のコメントなど書くほど暇がなくなったか。高校時代のアルバムを見ているような感覚になる。

三船ー加山(赤ひげ)、とか仲代達也(乱)とか、この映画の三船は、勝新太郎に見えてしまうシーンがあって、お気に入りの役者というか、黒澤の中にある人物のイメージはしっかり固まっている印象だった。白黒映画でよく色を表現していると思った。2020.3.24 amazon primeで。

(評価:★4)

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