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[コメント] バトル・ロワイアル(2000/日)

命の大切さを説く道徳映画じゃなく、十数年の薄っぺらい人生があっさり殺されていくことを非現実的な世界のものとして楽しむための映画で、いきりたつと途端につまらなくなる
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原作を読んだ後にストーリーを完全に頭に入れて見たために、とても楽しめました。冒頭の派手な音楽から引き付けられ、中学生が次々に殺され、最後はめでたしめでたし! あれだけの長さの小説を、とりあえず、なんとか、ここまでまとめたということに拍手を送りたいです。

ところどころにヘボい画面が出てきますが、あれはわざとでしょう? ラストの安藤政信の「表情」で明らかではありませんか。映画としてのクオリティは高くはありませんが、小説の持つ突き抜け感を「真面目な学生をチープに描く」ことで表現することには成功していると思います。

深作監督は「命の大切さを描きたかった」などと余計なことを話してしまいましたが、この映画は「命なんてこんなに簡単に消されてしまうものなのか」ということを、現実では絶対起こり得ないという確証のもとで楽しむための映画ではないでしょうか。

「けしからん!」「命の大切さが…」と価値をつけてしまうと、それにこだわって途端につまらない映画になると思います。意図的にしめっぽく作られたアクション映画と捕らえれば、実に愉快に楽しめます。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (9 人)kenjiban Myurakz[*] シーチキン[*] さいた sawa:38[*] むらってぃ大使[*] peacefullife[*] カズ山さん[*] ハイズ[*]

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