[コメント] ディナーラッシュ(2000/米)
職人映画
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この映画がなぜ格好いいのか。
ディナータイムのレストランと言う戦場で、厨房、給仕、それぞれがプロとしての役割をきちんと果たしながら、さらに付加として物語が進行しているという事だと思う。毒を吐こうが、賭博をしようが、仕事の隙を見てセックスをしようが、美味いものを作り続ければ、文句はねえだろう、レストランは回る。職人が「仕事=生活」として生きている世界だからこそ成り立つ物語であって、コミュニケーションの代わりにマニュアルばかりが先行する程度の低いレストランではあり得ない物語だ。仕事を発揮する上での公私混同は生きて行く為には大切な事だと思う。その方がよっぽどリアリティを感じる事が出来る。
威嚇するのが仕事のいかつい風貌の兄弟マフィアも職人であり、嫌みを連発するのが仕事の評論家もまた職人であり、最後まで誰にも殺し屋だと思わせない殺し屋も職人である。
映画を見ながらワインが一本空いてしまった。そしてたまらなくお腹が空いた。
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