全く期待していなかっただけに、意外に面白くてびっくり。楽しんで観る事が出来ました。そもそもロボコン大好きで、テレビで見る度に感動に打ち震えつつ泣きじゃくっている私にとって、こんなマニアな題材で映画を作ってくれた事だけですでにちょっと嬉しい。

好きだったのは設計と製作のちょっとした対立とか、社会に出てもリアルで経験しうるシーンがあった事。納期短縮かけてやっと作った部品なのに設計変更かけられて不要になってキー！とかって私毎日リアルで経験してますからね。そういう学外の世界と同じように、あんな少人数でも小さな社会を形成していて、人と人が繋がっていて、その繋がりが絡まったり千切れそうになったり固結びになったり。それが子供たちだけで作られた世界だけで進行していく訳ではなく、働く大人を交えて進んでいく展開だったのがすごく良かった。

コンテストのシーンは若干長すぎた気がしないでもないし、優勝するなんて安易すぎじゃないか！？とも思ったけど、「やるだけやった、頑張ったよね私たち」って言うぬるさがなかったのも良かった。「やるなら全力でやれ、少年少女よ！」っていうゆとり世代に対する熱いメッセージとも取れたし、自分を含め『リンダ リンダ リンダ』みたいなゆるい学生生活をおくった大人が見ても、自分たちが経験出来なかった熱い学生生活への憧れみたいな目で見れて面白いと思います。

まぁなんだ。やるなら勝ちたい。これって至極まっとうな事だなと改めて思いました。絵に描いたような文系女の私ですけど、やっぱりどうせやるなら極めたい、負けたくない分野ってありますもん。「勝つ」って事は、こんな簡単で甘いものではないけど、「勝つ」って気持ちいい事なんだ。目指さなくちゃいけない場所なんだって改めて思わせてくれたのが嬉しかったです。

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08.05.29　記