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[コメント] 僕は妹に恋をする(2006/日)

榮倉奈々め・・・!
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







はいはい、ジャニヲタのづんさんが通りますよー。すいませんね。

あのね、ごめんね君。正直なところさすがの私も引くわ!!近親相姦はマズイわ普通に!つくづく作品に恵まれないヤツだなぁ、可哀想に。てかそもそも高校生にもなって同じ部屋の二段ベッドで寝てるヤツなんているか!?まぁね、設定なんだからそんな事言っててもしょうがないんでやめときますけど。

なんかね。色んな事が全てちぐはぐに感じてしまったんです私。原作は読んでないんで「恐らく」としか言えませんけど、原作の世界と安藤尋の世界って正反対に位置していると思うんです。原作はもうカルピスの原液みたいに濃そうだし、逆に安藤尋は良い意味で無味無臭の世界を持っているし、それを混ぜちゃったら普通のカルピスになりましたみたいな。どっちの世界も活かせなかったという感が否めません。カルピスはおいしいんだけどね。

blue』は魚喃キリコの世界と安藤尋の世界がしっくりハマったから、ドロっとしたテーマであってもあそこまで淡々とした綺麗な作品になったんだと思うんです。だから今回もドロリテーマを持ってきて、でも安藤尋なら綺麗に仕上げられるんじゃないかっていう、誰か分かんないけどそういう思惑があったんじゃないですかね。でもね、今回は原作の台詞が本当合わない。歯が浮くような台詞や言い回しがどうしても安藤尋の世界を壊しちゃうんです。これが別の監督だったらどうなるか分かりませんけど、とにかくミスマッチ。どっちの世界も崩壊だこりゃ。ただ、台詞のないシーンの美しさといったら!!誰もいない夕暮れの教室ではためくカーテンとか、屋上で光を湛える潤の横顔とか(またそこか!)、良いシーンが沢山あったからこそなおさら悔しい。

あと女性陣(榮倉奈々小松彩夏)と男性陣(松本潤平岡祐太)の持つ雰囲気も正反対だなーと思いました。女性陣はどちらかと言えば現代っぽさが前面に出ている感じだし、男性陣はある意味ニュートラルな雰囲気だし(あ、ごめんね。松本潤のどこがニュートラルだよって思った?いやいやものすごくニュートラルだって、普段の潤に比べたら!)、それらが同じ画面におさまるとものすごい違和感。女性陣ははっきり言ってミスキャストだったと思います。特に榮倉奈々ちゃんには悪いけど、画面に映るたびにイライラしてしまいました。どこまで浮いてんだ君!ってぐらい映画から浮きまくっている。それは長身のせいだけじゃないんだよなー。なんかどう表現していいか分かんないんだけど、綺麗じゃないんだよね。画的に。確かに可愛いよ榮倉奈々ちゃんは。でも違うんだこの作品が求めている可愛さとは。なんだ、溌剌としすぎているのかな。陰がないというか。だからと言って他に誰が良かったかなーって考えても思いつかないんだけど、でももう少し陰のある子を使ってほしかった。なんなら私でも良かったんですけども!!!!!

全体を通して役者の力量不足も感じましたけど、とりあえず潤の話をさせて!アノ子は本当つっぱった役が多いけど、本当の事を言うと純粋な役の方が合ってるんだよね。つっぱった役をするとどうしても演技が鼻につく。でも純粋な役の方は意外にしっくりくる。そう言った意味で、今回の頼という人物はまぁ…潤に合っていたのかなと思います。強がってるところは変に演技っぽくて、それは頼にとっても演じている部分があるという風にも取れたし、郁の前でだけ見せるぽひゃ〜とした表情とか雰囲気はものすごくナチュラルで、とっても良かった。特に夜の自転車シーン。それから公園でシロツメクサを摘むシーン。そしてじゃんけんおんぶで歩くシーンはMAXで胸がキュンキュンした。潤て「じゃんけん"ぽい"」って言うんだ〜。カバエエ・・・って!まぁそれは置いといて、じゃんけんおんぶの始まりの無邪気さからどんどん何かを悟るように変化する二人が本当に良かった。どうオチをつけるんだこの展開で!って思ってたけど、本当良かった。潤をおんぶしなきゃいけないって理由だけでまさかデカイ女をキャスティングした!?って最初は思ったけど、二人が歩みを進めるうちに私もどんどん入り込んでいってしまって、危うく目汁でしたよ、んっとに。潤の最後の10歩目。超良かった。「10」って言う言葉の響きに「9」までの悲しさがなくなり、何かを吹っ切ったんだという事があの「10」という台詞だけで充分伝わってきた。うん、良かったよ潤!ただ、どうしても近親相姦が気になってキュンキュンky・・って止まっちゃうんですよキュンが。はっきり言って最初のアレ、いらなかったんじゃないの?キスで止めておけばよかったのに、無駄に二人の関係が生々しくなって、しかも最初にそういう生っぽさを植え付けられちゃったからラストの結構感動するシーンも、なんか見てるこっちが羞恥を感じてしまうというか、せっかくの綺麗なラストがもったいない。

あとね。楠さん(小松彩夏)の歌は正直下手だったぞ!あれを上手いと言って合唱コンクールの委員長に推薦するのはまさに悪意そのものか、もしくはあんた(頼と言ってやれよ)の歌のセンスが問われるシーンだぞ。(毎回ソロで音はずす潤くんが好きなんだけど〜♪)←基本ドエス

なーんか相容れないものたちが無理やり組まされて映画1本作らされちゃいました感は否めないんですけど、本当ラストの美しさ(と祝☆潤単独初主演)に免じて、☆3(細かく言えば☆3.5くらい)にしましたー。しっかし榮倉奈々ちゃん何回潤とちゅうしてんだよコラ!

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08.01.24 記

(評価:★3)

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