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[コメント] 生きる(1952/日)

ッカー!となるくらいベッタベタな演出が所々見受けられて、でもそれが恥ずかしいからやめてくれとならずに、涙を抑えられなくなるのがやっぱり黒澤明だ。
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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もうストライクすぎて、真っ直ぐすぎて、本当に居たたまれないくらい恥ずかしくなるのに、それを恥ずかしく感じてしまった自分がむしろ恥ずべき人間なんだと思わされ、涙が止まらなくなる。

特に前半の息子との思い出回想シーンなんかはちょwwwってなるところなのに、ちょwwwってなれない。それから志村喬の背中に向かって流れる女学生達のハッピーバースデー。鼻の穴が広がってしまうくらいクサくて、でも号泣。派手な帽子と部下だったOLが作っていたウサギのぬいぐるみがまた鳥肌立つくらいクサくて泣ける。それはきっと黒澤さんが折れない精神を持ってクソ真面目に映画を作っていたからなんだろうなぁと思います。

そのくせ中盤をピークにして、後半は主人公に感情移入させにくい演出を取る。公園を作るというひどく骨の折れる作業はシーンとして描かない。鑑賞者も彼のお葬式にいるような錯覚を与え、客観的に彼を見つめさせる。やっぱりすごいなぁ黒澤さんは。

こんな不屈の精神を持って映画を作っている監督って、今絶対いない。監督としても大好きな人だけど、一人の人間としても大好きだ。

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08.11.28 記

(評価:★4)

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