[コメント] 濡れた唇(1972/日)
仕事干されへの反動か、前半は妙にかしこまった正当演出が続くのだが、唐突な刑事の発砲から始まる四人の逃避行は軽やかに現実社会を超越する。概念としてのしかかる女(絵沢萌子)を引き受けるには、現実か女のどちらかを捨てるしかないという男の苦悩物語。
(ぽんしゅう)
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