[コメント] 巴里の屋根の下(1930/仏)
大雨から一転、遠い歌声が重なる屋根の煙突群から階下の群衆の合唱へ至る音の立体設計。さらに、酒場の喧騒やガラス扉、列車の汽笛に遮られて聴こえない会話や乱闘の騒音。「見せない」と同じぐらい「聞かせない」ことの演出効果を痛感するトーキー黎明期の意欲作。
(ぽんしゅう)
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