[コメント] SKIN 短編(2018/米)
怖かった。個人の弱さが“差異”を恐怖に変え、“恐怖”が集合して憎しみに化け、“憎しみ”の表明が強さだと思い込む。その連鎖は当人たちも気づかぬうちに「負の教育」として延々引き継がれていく。“あの引き金”を引かせたものの正体を考え始めると憂鬱になる。
いったん芽生えてしまった差別意識は、肯定的にであろうが、否定的にであろうが、永遠に“心”のなかに存在し続け、人は自分ではそれを排除できないということ。つまりいったん「差別」を知ってしまった者は、その呪縛からもう逃れられないという真実。
差別は忌むべきものだと分かりつつ、なぜ私たちのなかに差別する“心”が存在し続けるのか。“あの引き金”を引かせた正体に、その答えをみた気がする。
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