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[コメント] わたしは光をにぎっている(2019/日)

文字通り身の置き所こそが居場所であり、心のより所もまた「居場所」が定まってこそ生成されるのだという希望。だから澪(松本穂香)は、次の「場所」を見つけ、そこに居続けることで、あたかも「場所」を追われた者たちの希望の女神のように再生するのだ。
ぽんしゅう

中川龍太郎監督が平成生れの29歳だと知って、その達観ぶりに少し驚いた。戦後昭和の高度成長期の破壊と発展、オイルショックを経ての停滞と反省、そして平成バブルの狂騒とその後の沈没を、文字通り身を以て体感してきた私には、この無条件にも見えるノスタルジーへの信頼は、老婆心ながら・・・ちょっと心配。まだお若いのに。

(評価:★3)

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