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[コメント] 夜明け(2018/日)

己の未練に汲々とするばかりの男(小林薫)の自己陶酔に、あたかも作者の死者に対する「思い」の薄っぺらさがだぶり透けるようだ。人物たちの感情の動きが不明で言動に説得力がないので、物語を語るために「人の死」に都合よく甘えているように見えてしまうのだ。
ぽんしゅう

脚本に思慮が足りず、進行台本のレベルで思考を停止しているからだろう。

あと、劇中で2ヶ月の時間が流れたことが示唆されるのだが壁に掛かったカレンダーがまったく変わっていなかった。時間に対するこういうルーズさが私は大嫌いだ。時間感覚の欠如は「物語映画」にとって致命的な瑕疵だと思う。他にも怠慢による描写の粗が散見するが面倒くさいので書かない。映画の主題を云々するまえに、これだけでも限りなく2点にしたい気分になった。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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