コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] あゝ、荒野 前篇(2017/日)

わざとらしさを寸止めで回避する菅田将暉ヤン・イクチュンの好演が、新次と建二、さらに堀口(ユースケ・サンタマリア)を含めたパターン化を嫌味なく定着させ物語の定型枠として気持ちよく機能する。そこにからむミステリ仕立ての挿話も効果的。
ぽんしゅう

詐欺グループ(山田裕貴)の下剋上。新次の恋人(木下あかり)と母親(河井青葉)の男性依存体質。ジム社長(高橋和也)と秘書(木村多江)の性的不毛とソフトなSM関係。建二の父親(モロ師岡)と不条理なカルト的学生団体(前原滉/今野杏南)の関わり、などなど。

手際よく謎をはらみつつ描かれるこんな背景が、青春映画の定石を守りつつ「後篇」での定石破りを予感させ「前篇」としては上出来。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。