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[コメント] 幽霊と未亡人(1947/米)

巻頭早々、義理の母と姉を論破する喪服姿のジーン・ティアニーのなんと凛々しく美しいこと。20世紀のあるべき女として自立を決意した彼女は、相手がたとえ幽霊でも物怖じなどせず対等に渡り合う。気丈な彼女の意思を尊重するように男は幻と化して待ち続ける。
ぽんしゅう

それは、20世紀以前の無頼男の権化だったはずの船乗り(レックス・ハリソン)の、かつて通り過ぎて行った女たちに対する懺悔(自伝小説!)なのかもしれない。そこには、究極の“プラトニック”な関係がたちあがる。この物語が、ひたすら優しく、清々しいのは、そのせいだと思う。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ゑぎ[*]

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