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ぽんしゅうさんのコメント: 投票数順

★3猿の惑星/征服(1972/米)革命が起きアメリカが敗れる?そんな映画があったのだ。赤い服で階段を駆け下りる猿達のさまは、プチ『戦艦ポチョムキン』ではないか・・・と思いつつ、人間(アメリカ)に勝つのは人間ではなく、あくまで猿だという選民意識が見えなくも無いが。[投票(2)]
★2トワイライトゾーン 超次元の体験(1983/米)第一話の逆転差別は、苛められ方が生ぬるい。第二話の老人達に痴呆症への恐怖と正当化願望を重ねるのは思い込みか。第三話の少年が黒人だったら、孤独と暴力は意味を持ち傑作になっていたのにと惜しみつつ、ハッタリと脅しだけなら第四話がとりあえず合格。[投票(2)]
★4バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989/米)大切なものだから、しっかり仕舞ったはずなのに・・・無くしちゃいけないと思いつつ、どこかに置き忘れてきてしまったもの。自分の一生を左右したかも知れないものなのに、今はもうそれが何だったかも思い出せない。人生ってそんなもの。 [投票(2)]
★4バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985/米)10代特有の心と体の昂揚感。限り無い可能性が遥か遠くに見えるが、自分の世界は悲しくなるほどまだ狭い。焦りの日々・・・。やがて、そんな時代が自分の両親にもあったことを知り、次に自分の子供にも在ることに思い至る。やっと一人前。[投票(2)]
★4千と千尋の神隠し(2001/日)命を生み、また命を奪うこともできる水。人は水を枯らすことはできるが、生み出すことはできない。汚泥を吐き出す大河。埋め立てられマンションと化した川。自らを浄化する能力のない人間は、一夜の雨が大海の千尋(限りない深さ)を生む奇跡を待つしかない。[投票(2)]
★4国会へ行こう!(1993/日)「国会議員なんてどうせこんなものさ」という私たちの知ったかぶりの隙を突き、緒形拳が虚実の間をうねるように進んでいくストーリーが痛快。拾い物的、秀作エンターテインメント。[投票(2)]
★4日本のいちばん長い日(1967/日)国家の消滅。他国を配下に治めることを命としてきた指導者達だからこそ、敗戦を決断せざるを得なかったときの恐怖は計り知れないものだったのだろう。国家自体も存在を誇示せず、国民もその存在を忘れて生活できる状況が最も幸せなのかも知れない。[投票(2)]
★4姉妹坂(1985/日)この脚本、しかも沢口靖子で亜流「細雪」を撮らなければならなかった大林宣彦監督は、ハリウッドにオマージュ―を捧げたゴダールを丸ごとパクルという恐るべき暴挙に出た。この通俗さが、この映画の危うい魅力。勇気を持って2点にもなりうる4点。[投票(2)]
★4死んでもいい(1992/日)意思を持たない女の魅力は魔力にもなりうる。名美は言う「ここにじっとしていれば今日が明日になって、そして明後日になって・・必ずどうにかなるものでしょ、世の中って・・・」。そんな女をどうにかしようと、ふたりの男がもがき苦しむ。 [投票(2)]
★4若い人(1962/日)性的に未熟な女子高教師石原裕次郎を、元娼婦三浦充子、その娘で教え子の吉永小百合、過去のある同僚教師浅丘ルリ子が等距離で囲み互いに“おんな”の性を競い合う。 [review][投票(2)]
★5ヌードの夜(1993/日)現実から逃避した少女は男の強さに夢を託した。10年を経て夢は悪夢へと変わり、女の“純心”は復讐するかのように世を棄てた男を虜にする。落ちてくる男と女がいるかぎり、きっと純愛の連鎖はつづくのだろう・・・引き付け合う負の力。[投票(2)]
★2ひめゆりの塔(1953/日)沖縄の風土と方言を無視してしまった時点で、この貴重な物語を意味のないものにしてしまった。島の少女と教師、軍医、本土から来た軍人と兵士。その意識の差異(微妙な階級意識)を描かなければ、本土決戦の意味を描いた事にならない。 [review][投票(2)]
★4越後つついし親不知(1964/日)越後というロケーションが、もっぱらバイプレーヤーとして評価される小沢昭一を見事に主演として成立させ、濃い三國連太郎と淡い佐久間良子に対峙させている。・・・38年前の石橋蓮司少年と老婆北林谷栄が見られるのは邦画ファン的快感。[投票(2)]
★4フェリーニのローマ(1972/伊)消え行く古き良き都を懐かしみつつ、結局それは“喧騒”の回想へと連なる。渋滞とヒッピーの街と化した70年初頭のローマも、戦時下の40年代初頭のローマもフェリーニにとっては“フェリーニ的喧騒”に彩られた人間臭い愛すべき都なのでしょう。[投票(2)]
★3赤い殺意(1964/日)家の脇を機関車が爆走する。女は最後まで自分の意志で、それに乗る事はない。矮小な西村晃と身勝手な露口茂の負の力に押しつぶされ、搾り出されるように無自覚な女が目覚める。春川ますみの何とも鈍重で歯切れの悪い覚醒が愛おしい。 [投票(2)]
★3ミクロの決死圏(1966/米)公開当時の大反響、超話題作も35年の歳月には勝てず。もう少し話に深さがあれば映画史に残るSFの傑作になったかもしれないのに・・・。時間と心に余裕のある方には、グラス片手に突っ込み放題の気晴らし映画としてお奨め。[投票(2)]
★4OK牧場の決斗(1957/米)銃は置いていけだの法は守れだのと秩序の下僕ぶりを発揮するW・アープが、身内がやられた途端にキレるのがなんとも“アメリカ”なのだが・・・まあいいや。B・ランカスターC・ダグラスが並んで銃を構えたシーンに、その昔さんざん憧れたのだから。[投票(2)]
★3真剣勝負(1971/日)武蔵と梅軒、芝居と劇画、映画とTVの真剣勝負?・・・相容れぬ二つの軸がせめぎあう不思議な映画。この作品をもって内田吐夢翁と伊藤大輔翁は時代劇映画に幕を引き、萬屋錦之介は7年後の『柳生一族の陰謀』まで刀を置いた。 [review][投票(2)]
★2パーマネント・バケーション(1980/米)最低限、良かれ悪しかれ何かを感じさせてほしい。観る側が意識して感じてあげなければ映画が成り立たないときに客は、“なんだ、やっぱ自主制作映画じゃなぁ・・”と捨て台詞を吐いて席を立つ。・・・私は「映画=メジャー作品」にだけはしたくないのです。[投票(2)]
★4戦争と平和(1968/露)日本の最果てに立てば、その姿が臨めるという北方四島を統治下に置くロシアは、ソビエト社会主義連邦共和国の時代も、ロシア帝国の時代も、ヨーロッパの一国であったという当然の事実と、そこに育まれた全ての芸術へのこだわりを再認識させてくれる超大作。 [review][投票(2)]