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ぽんしゅうさんのコメント: 更新順

★3007/ゴールドフィンガー(1964/英)封切り当時、少年マンガ雑誌の巻頭ページに載っていた「最新兵器満載。これがアストンマーチンの秘密だ!」みたいな特集に胸ときめかせたものでした。外車といえばアメ車しか知らなかった私に、その女性のように流麗なフォルムは魅惑的でとても新鮮でした。[投票]
★3007は二度死ぬ(1967/英)60年代の日本の風俗が活き活きと描かれ懐かしい。当時、私の父は銀座で人力車を引いていたし、姉は阿蘇山の麓まで海人の出稼ぎに行っていた。などと嘘を書いてはいけないが、結構楽しめましたよ。[投票]
★2007/ダイヤモンドは永遠に(1971/英)荒唐無稽さは本シリーズの持ち味だから別にかまわないのだが、それをひたすら羅列されても2時間はもたないでしょ。話に軸が無いので観終わっても何も残らない。物語なしで娯楽映画をつくろうなんてあまりにも強引というか乱暴というか・・・。[投票]
★3ブルース・ブラザース(1980/米)ミュージックパートは楽しいし、気の利いたショットでそれなりにムードもあるのだがストーリーに対する気配りがおざなりなので映画としての魅力は今ひとつ。[投票]
★3男性・女性(1966/仏)時代状況と噛み合わないゴダールの焦りと苛立ち。しかもそのズレはフワフワと掴みどころが無く実態が見定められない。そんな安定を欠いた関係が、そのままポールとマドレーヌに投影される。ネガティブな状況が、すこぶるお洒落な恋愛映画を生んだ稀有な例。 [投票]
★3昨日・今日・明日(1963/伊)一話目は半端なミュージカル映画みたいでベタベタ感が鼻につき、二話目もできそこないのヌーベルバーグ映画みたいで唐突間だけが残る。三話目がちょっとお洒落かな。まあ話の中身など気にせず、あんぐり大口開けてソフィア・ローレンを鑑賞する映画。[投票(1)]
★3いつも心に太陽を(1967/英)シドニー・ポワチエの新米教師に好感が待てるのは、反逆が時代を進歩させるための有効な手段であることと、その反逆は子供の純な心と大人としての礼節をもって行われたときに社会に受け入れられるということを身をもって体験しているところにある。[投票(2)]
★4ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972/仏)初めは笑って済ませられる他愛の無い悪戯も、執拗に繰り返すことで相手にボディブローのようにダメージを与えうる。せせら笑いながら繰り出されるブニュエルの呪いのような魔手。 [投票(1)]
★4砲艦サンパブロ(1966/米)高校を退学させられ僅かな選択肢の中から水兵を選んだ男の興味は、船のエンジンであり戦争ではない。戦うことの意味すら自分に問うことなく人形のように参戦していく青年に罪はなかったといえるのだろうか。やはり無知と無関心は悲劇の温床となり得る。[投票(1)]
★5バリー・リンドン(1975/米)目に映った光景とその感動を記憶にとどめるために人間が用いた最も古い手段が絵画だとしたら、人にはそれを動かしたいという願望が常につきまとうのかも知れない。キューブリックはバリーの人生にまず絵画としての光と影を与え、そして次に動きを与えた。[投票(3)]
★4タワーリング・インフェルノ(1974/米)資本主義の象徴として竣立するそのタワーは内部から火の手を上げ、三十年後にNYのタワーは外部の攻撃により黒煙を吐き続けた。建築家は「火災の跡を記念堂として残すべきだ」と自戒し、消防士は「今に一度に1万人が死ぬ事になる」と警告したにもかかわらず。[投票(3)]
★2ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒(1999/日)芝居らしい芝居ひとつせず、ただひたすら右往左往する女優(と言って良いのか?)達では何のドラマも生まれるはずもない。渋谷の夜に散った若き犠牲者達の無駄死にと、京都駅に呆然と立ち尽くすガメラに徒労感が漂うばかり。[投票(3)]
★2ダブルス(2000/日)芝居も編集も妙に重いので乗るに乗れず、笑うに笑えない。デジタル坊やとアナログ親爺のギャップなど真剣に見せようとするから陳腐化してしまう。脚本は悪くないので出演者を総とっかえしてライトコメディでリメイク希望。監督は矢口史靖を推薦。[投票]
★4禁じられた遊び(1952/仏)矛盾の意味はおろか存在すら知りえない時期が、誰にでもあったのだということを少女と少年は思い出させてくれる。その無垢な「時」は、人生の中であまりにも短すぎるため人は一生の大半を不安や妬みや争い事の中で過ごさなければならない。[投票(1)]
★4グレン・ミラー物語(1954/米)賢き良き妻ジューン・アリスンに支えられ、飄々と自分の道を進むジェームス・スチュアート。この夫婦関係もまたグレン・ミラーの楽曲と同様に日本人にとってアメリカ文化の象徴であり憧れだった。サッチモやジーン・クルーパが聴けるのも楽しい。[投票]
★5アンネの日記(1959/米)天窓から空を望むことしかできない閉ざされた空間の中、ミリー・パーキンス演じるアンネのほとばしる多感な奔放さが切ない。2時間半にも及ぶ物語を屋根裏の中だけで見せてしまうジョージ・スティーブンスの演出力も驚き。 [投票(1)]
★4サイコ(1960/米)何をどう見せれば客は怖がるかを知っていたヒッチ・コックという人は、結局観客に絶対の信頼を置いていたのだろう。大音響やSFXに頼り切ったテーマパークのアトラクション的サスペンスやホラー映画に今何が欠けているかがよく分る。[投票]
★2アラモ(1960/米)退屈なショットを延々2時間30分も見せられる拷問的苦痛。弛緩しきった画面からアクションとしての躍動も人間ドラマとしての緊張も生まれるはずがない。監督ジョン・ウェインの大いなる失敗作。[投票]
★3ナバロンの要塞(1961/米)集められた精鋭たちが次から次へと起こる難関を突破して・・・というお決まり展開。レジスタンスの女を巡る騒ぎから要塞へ侵入する最後の30分ぐらいでやっと話が面白くなる。結局2時間半も持たせる内容ではなかったということ。[投票]
★3暗くなるまで待って(1967/米)冷静になって細かなことを気にしだすと、あまりのご都合主義に開いた口が塞がらなくなる話だが、ボ〜っと観ていると緻密に計算された密室サスペンスに見えてしまう。これぞ天才的映画ペテン師テレンス・ヤングの妙技。誉めてるつもりです。[投票(1)]