[コメント] 13日の金曜日(1980/米)
ホラー映画は分析しやすい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
設定が、人里離れたキャンプ地ということで、社会と隔絶している。
夜に限らず、魅力的な闇がある。
音楽があたかも殺人鬼の息使いの如くリアルで、その不協和音が生理的な怖さにまで達する。
導入部が魅力的で期待を持たせるのに十分。
一人づつ殺られるので、生き残った者の焦燥感が感じられる。そして創意工夫の跡が見受けられる殺害シーンに加え、直接見せないことで観客の想像力をかき立てる事もする。そんなときは決まって俯瞰ショットになり、観客と被害者とを突き放す。
カメラが殺人鬼の目線になると、カメラが不安定になり、不安な気持ちにさせられる。被害者に寄って行くカメラも、その視線が殺人鬼のそれのようで不安になる。
適度の色気も不可欠。子供時分には結構それだけでもハラハラした。
伏線も欠かせない。殺人鬼に殺されるシーンが5回あるとすれば、登場人物はそれ以外のところで確実にその倍は怖がっている。ホラー映画に必要なのは怖がれる役者さん、それが上手な役者さんだと言える。
しかしクリスタル・レイクとジェイソンという名がホラーの代名詞になろうとは作った側は思ってはいなかったろう。色気が出たのは第三作目あたりから。そこから映画としての魅力も薄れ、ルーティーンに堕していった。
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