コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 暗くなるまで待って(1967/米)

徐々にボルテージが高まっていくスリラーに、どぎつい仕掛けは不要だ。オードリーの意外性のあるキャスティングも程よい。
モモ★ラッチ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







冒頭の曰くありげなテンポのよい空港のシーン。これを観たときこの映画は傑作の予感がした。

密封された場所(スージーの部屋)と場所(車内や電話ボックス)をカメラが行ったり来たりするだけなのに全く飽きさせないのは、悪役三人の造形の確かさとユーモアとスリルの使い分け。言い換えれば緊迫した場面と弛緩した場面の使い分けの巧みさの証左。

目が見えないことを逆手にとって、部屋の灯りをすべて消し去り、相手を自分の土俵に引っ張り上げたスージーの頭の良さと行動力は、妻を甘やかさない夫の愛情の賜物であろうか。

しかしアラン・アーキンの粘っこい発音は神経を逆撫でする。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (3 人)緑雨[*] KADAGIO[*] ina

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。