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[コメント] ブリジット・ジョーンズの日記(2001/米)

モテたいだけの女ブリジットと、真剣にsoul mateがほしいと願うキャリー・ブラッドショーでは、月とスッポン、雲泥の差である。
Shrewd Fellow

女も30歳をすぎると、男のためだけに化粧したりオシャレしたり、ましてやモテたいためだけに禁煙なんてしないのだ。けだるくタバコをくゆらし、アンニュイな雰囲気をだしつつロックでお酒をのむよりも、白いレースのハンカチを口元にあてて紅茶を飲んでいるほうが男にモテるという幻想は、22歳くらいでおわっているはずなのに、ブリジットときたひにゃ、タバコやお酒や贅肉のせいで自分にカレシができないと真剣に思い込んでいるのだから、どうにもこうにも・・・っていうか、カレシがほしいのではなく、単純にモテたいだけなのだ。たいして美人でもないワタシが誰かに見つけてもらえるのを待っていたいだけなのだ。白馬の王子様を待っているってワケ?はー、いくらなんでも33歳でそれは気味悪いよ。

私などは子持ちの出戻りなので、バツイチなどというかわいらしいカテゴリー名ではなく、”コブ付”というヤヤ厄介物系のカテゴリーで呼ばれます。40歳近いのに独身の男性に結婚をすすめるとき、「どうだい、この際コブ付でもいいじゃないか。」とか言い、ワタシのほうをチラッと見るワケ。ケッ!冗談ポイ!こちとらあんたより泥水飲んでんだよ!(と山田五十鈴気取りで言ってみる)”コブ付”女は欲求不満で、養ってくれる男を必死に探していると、思われているらしい。今の私の人生にromanceはないがLOVEはある。きっと、キャリーもそうだ。いつもはげましあう親友がいて、マロノ・ブラニクの靴を衝動買いできる収入もある。オトコにもモテる。でも、モテたいわけじゃない。soul mateに出会いたいだけ。キャリーの"God! I'm 35!"という叫びには、そういうオンナのsadnessが染み込んでいる。しかしブリジットの"I'm 33"には、モテない女のフテくされた姿しか連想しない。私が自分を見る気がするのは、やっぱりキャリーのほうだ。もっとも、マロノ・ブラニクの靴はとても買えないケド。

(評価:★2)

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