コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 葛城事件(2016/日)

こうなるともう、本当に殺したい人は殺せない。自分を殺すか、まったく知らない他人を殺すかだ。
Shrewd Fellow

息子たち二人だけでなく、ある意味、母のノブコだって同じことで、自分をぶっ壊してまでも息子を守ろうとする。息子を守ろうとしているのか、家という体裁を守ろうとしているのか。彼女自身もはっきりとわからないままにぶっ壊れていったんだと思うけど。そういう生き方は無理かな?と思った私には同情すらできない。

規模の小さい、あるいは今風の、復讐するは我にあり、みたいな。でも、イワオは自分が誰を一番殺したかったのか、ちゃんとわかっていただけ救いがあった。この息子たち二人はそこまでわかってないんじゃないのかな。だからこその地獄。実はけっこういるのよ、こういう人たち。地獄を生きてることにも気づかずに、他人を傷つけてみたり、あるいは自分自身の心に刃を向けてみたり。この問題は、他人がどうこうできる問題ではない。その人が自分で立ち上がって、抜け出るしか方法はないのだ。自分でそうなるしかない。

とはいえ、★2にするか★3にするか迷ったのは、難しい父親役をがんばっていた三浦友和さんと、一番複雑な役どころをさすがの巧さで演じていた新井浩文くん。それに、光の使い方がすばらしく、内容の悲惨さとまるで逆の美しいシーンが続いたから。捨てた吸い殻を、わざわざ戻って拾い上げ、携帯灰皿にいれるシーン。新井浩文くんにしかできないかもしれない、ってくらい難しかったと思う。んー、でもやっぱり★2で(笑)

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] ぽんしゅう[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。