コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] アメリ(2001/仏)

この作品と、ルノワールの絵画は同じ方向を向いている→
ゆーこ and One thing

質感のある裸婦を描く事をライフワークとしたルノワールは、こんなことを言っていたそうです。

「芸術が愛らしいものであってなぜいけないんだ? 世の中は不愉快なことだらけじゃないか」

つまり、この作品はルノワールの絵画と同じく、現代人が求めるささやかな幸せ、願いだけを詰め込んだ作品というわけです。

おいしそうなクリーム・ブリュレ。

センスの良いアメリのファッションと、お部屋のインテリア。

受動的であっても、私を受け入れてくれる優しい彼氏。

店員の愛想はとてもよく、洗練されたデザインのカフェ。

小さな親切が他人の幸せにつながる。

しかし、現実を言うと

クリーム・ブリュレは口に合わないかもしれないし、

センスの良いファッションはサイズが合わなくて着られず、

お部屋のインテリアは、ばっちりセットできず、

優しい彼氏はいつまで経っても迎えにこず、

近所のカフェは店員の愛想が悪く、しかも椅子がガタガタし、

小さな親切も、された人にとって大きなお世話になっちゃったりする。

そんな世知辛い現実は、この作品の中ではなし!! 幻想である映画の中ではみんなハッピー!!

ということを監督は表現したいんじゃないのかな。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (16 人)Orpheus ぽんしゅう[*] りかちゅ[*] ペペロンチーノ[*] ruru[*] いくけん[*] Myurakz[*] starchild[*] ジャイアント白田[*] ニュー人生ゲーム[*] モモ★ラッチ[*] ろびんますく[*] kiona[*] きわ[*] マルチェロ[*] Yasu[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。