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[コメント] ジェイコブス・ラダー(1990/米)

オチに意外性は感じなかったが、そこに持っていくまでの物語の組み上げ方が実に丁寧で素晴らしい。
ゆーこ and One thing

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 平たく言うと、ベトナム戦争に従軍して致命傷を負い、三途の川を渡る途中の兵士が見る臨死(まさに死に臨む)体験なわけだ。

 ジェイコブの平穏で多幸感溢れる家族との生活が描かれ、それと並べ立てる形でジェイコブが理不尽な恐怖と不条理に苛まれる日常が描かれる。

 その描写の徹底ぶりがすごい点で、星の数ほど存在する他の夢オチ物とは一線を画している。

 良い夫。狂気に切り刻まれる中年。全く正反対の役柄を演じ分けるティム・ロビンスの演技も抜群。

 見終わるまで題名の意味が?だったが、この急転直下の行ったり来たりが「はしご」とは言いえて妙。

(評価:★3)

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