[コメント] 会議は踊る(1931/独)
下世話でいて卑猥で、しかし風のようなホイップクリームのような軽さと甘さを備えた愛すべき作品。ハーヴェイの無言劇風四肢の演技を乙女の夢へと昇華させるホフマンのカメラ、躍動感溢れるハイマンの劇伴もそそるが、思いはやはりポマーへと向かう。彼こそが映画の達人、映画の神様であった。彼が去り、映画は「娯楽」と「芸術」とに引き裂かれた。
長廻しを含む「別荘に向かう馬車」のシークエンスは圧巻で、当時、映画が如何に野心的で、かつ大衆にも身近く、強い輝きを放っていたかを、物語っている。
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