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[コメント] 女の中にいる他人(1966/日)

古今東西これ程までに気品と崇高さに充ちたサスペンス映画を知らない。
町田

気丈に振舞いながら無精髯に亡き妻への愛情の深さを讃える三橋が親友小林に与えた理解と慈悲は神々しい程に美しく、これに打たれた小林の決意には人間の持つ可能性が秘められている。そして最期に、これらと対照を成すように、良く尽くす妻新珠がその内面に隠し持った大地母神の残酷さを発揮させた時、全ての男は戦慄するのだ。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)寒山拾得[*]

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