[コメント] 十二人の怒れる男(1957/米)
なんて蒸し暑い映画なんだ!(05・5・28)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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暑いねぇこの映画。黒澤明がアメリカで撮ったような映画やね。細かい部分は違うけど、じめじめした感じは似てるね。クロサワやったらもっとドシャメシャに雨降らすやろな。
この映画ね。爽快感というかカタルシス全然ないと思わん?退屈はせんけどね。ラストでリー・J・コップが泣きながら「無罪だ…」言うの。あれイジメだね。11人で1人を沈黙で追い詰めてかわいそうに。陰湿やなぁ。
最後にヘンリー・フォンダとおじいちゃんが階段の所で、初めて自己紹介しあうんだね。 本当は、あそこで拍手せないかんのかも知れんのだけど、わざとらしいというかあざといね。
これがアメリカの正義やったらメチャクチャやと思うな。国選弁護人が何にもしなかったみたいやね。数日前に『疑惑』いう映画見たけど岩下志麻は、国選弁護士なのに職務に忠実やった。
日本でも松本清張が『霧の旗』で貧乏人が裁判に負けてしまう現実を描いてたね。基本的なことから分からんのだけど「陪審員制度」というのは、全員の意見がまとまらないといかんのやろか。反対意見を一人でも許さん制度なんやろか。恐ろしいなぁ。
ヘンリー・フォンダが、現在のアメリカの「正義」を象徴してるようやったね。胡散臭い映画やったなぁ。
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