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[コメント] 風と共に去りぬ(1939/米)

勿論、テレビで見たんですが、綺麗だなあという映画。ビクター・フレミングはこれで一生分を使い果たしてしまいました。
chokobo

南北戦争とは周知の通り農業と工業の戦いである。映画とは勿論工業側であり科学であるのだが、その表現素材は相手を選ばない。南軍だろうが北軍だろうが、全てが科学であり芸術として扱うことができるのだ。

この映画がこれほど話題になり、そして制作費をかけ、ふんだんに人と金を投資しよう、あるいはそうした背景には”反戦”があるのではないだろうか。

この映画が上映されてすぐに第二次世界大戦がはじまった。

この映画の最後が全てを物語る。結局その土地に住み着いて守るという認識は案外狩猟国家である欧米人とはかけはなれている。むしろ日本人的ですらある。実はアメリカの古き時代とはそういう認識であったのかもしれない。だからこそ南北戦争が終結して再統合できたのではないか。

このドラマにもいかにもアメリカ映画然としたこうした民族的意識が見え隠れする。矛盾ともいえるその対比。スカーレットのこの直情型の性格は周囲を緊張させる。しかし本来であれば南部の意識とはアシュレーとメラニーの関係のように幼き頃から定められ、謙虚に生きることなのであろう。それってほとんど日本人的ではないか。

しかしむしろその中で暴れまくるスカーレットであったり、レットのようなキャラに見る側は目を奪われるのだ。その理不尽で無鉄砲、天衣無縫な存在こそが映画のキャラとして浮き立つのであろう。

確かに映画とはそうあるべきだろう。日常を見るのは辛い。この映画の収穫とは当時南部の人々が日本人とさほどかわらなかったということ、そしてその排他的社会に存在する二人の主人公のキャラクターがこの映画を大きく支配しているということ。そしてもうひとつはこれが”反戦”映画ではなかったか、ということである。

これだけ長い物語を、良くまとめているかなあ。

テレビの続編も見ましたが、007のティモシー・ダルトンがレッド・バトラーをやっていましたね。

スカーレット・オハラという人物をどれだけモチメーション高く描くか、というのがこの映画の全てですよね。お見事でした。

(評価:★3)

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