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[コメント] 日本列島(1965/日)

日本人向けサスペンスであり、政治色濃い内容は、やはり歴史に刻まれてほしい1本と言える。
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まず宇野重吉が素晴らしい。今や寺尾聰のお父さん。晩年の演技しか知らぬ者として、このような役柄を、しかも熊井啓の作品に出演して演じていることが嬉しい。

次は時代性であろう。熊井啓監督は徹底して戦争を終結させようと努力してきた監督だ。そのいずれの作品にもドキュメンタリーを思わせる荒々しいショットがいくつもあって、撮影監督の姫田真佐久も見事その期待にこたえている。

そして脇役だが極めつけは大滝秀治である。不気味だ。昨今の好々爺思わぬ演技とは異なるフィクサー役。何をやらせてもうまいが、ここでも実力を発揮していて素晴らしい。

歴史である。我々は忘れてはならない、思い歴史を先祖から背負っているはずだ。

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たまたまテレビで見たときに思ったのだが、この映画って黒澤タッチが入っている。結婚式を外で待ち構えるシーンとか。

2009/02/11

(評価:★4)

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