[コメント] シャッターアイランド(2010/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ネタバレを恐れてコメントも書きにくい作品でしたね。
ここで皆さんが書いていらっしゃるように、こういう素材を扱う監督ではないと思うんですけどね。
マーティン・スコセッシというと、どうしても初期の作品の個性的な印象が強くて、あまり商業主義的な作品とは無縁と思わせる個性、そんな彼が好きだったんだけど、彼はある日突然アカデミー賞を狙いに行こうとしてしまったのでしょうか?
でも前作『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』は良かった。
老年を迎えたロックミュージシャンとの競演で、もともとアバンギャルドな姿勢を取り戻そうとした感触があったんですが、結局あの作品で、ステージが始まるまでイライラしながら当日のプログラムが出てこないことに苛立っているマーティン・スコセッシの姿は、予定調和(スポンサーの言いなり)でしかなくて、ミック・ジャガーがマーティン・スコセッシを翻弄しておいて
「ディズ・イズ・ロックンロール」
と吐いた言葉とは裏腹に、監督の立場としてのマーティン・スコセッシは大人になりすぎた。
そんなことを思いました。
話題を元に戻しますと、この『シャッター・アイランド』という映画は、終わってみると「探偵ごっこ」だったといことですね。
友達と演じたスパイや探偵(そういえば昔「スパイ手帳」ってあったな)を演じるおままごと。
結末がこれかぁ・・・
というのが前半から読めてしまう悲しさだけが残りましたねー
2010/10/15 自宅
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