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[コメント] ダイ・ハード4.0(2007/米)

シリーズが進むにつkれ、マクレーンの意思と生きざまがよりはっきりしてきた。そして、彼の仕事ぶりを家族が理解するまでの紆余曲折は寅さんを彷彿とさせる。アルマゲドンを洒落で使ったりして、劇場型映画として最高に充実していた。
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







思えばこのシリーズの最初も敵はテロだった。その存在が明確だっただけに、面白みがあった。

その後、マクレーンのキャラに依存する作品が連続したが、今回のこの作品ではマクレーンのキャラに加えてかなり深い現実を投影していることころも面白かった。

各企業や国家レベルのセキュリティの甘さは、とかく噂されるところであり、現実の問題としてネガティブ情報が乱れ飛んでいる。

この筋では最も進化しているといわれるアメリカ合衆国でさえ、このありさまなのか?と思わせる演出がまずは見事だ。

そして今回の敵役に、その国家安全保障に携わっていたプロを用意したあたりは、まさに911に対する危険信号を発していると言って過言ではあるまい。なかなか面白い着想である。

そしてその中に、機械音痴のマクレーンが登場するのだが、ネットお宅の者を味方につけて最後の敵にたどりつく流れは、これまでと全く変わらない。そして敵役とのやりとりが、冒頭は声だけというのも同じ。そして家族(今回は娘)が人質にされるという件も一緒。ある意味『寅さん』シリーズといっても悪くない。

しかし、シリーズもこれだけ続けば悪気はない。しかも話の筋が面白いので全く苦にならない。

サイバーテロによって、アメリカの大半が停電となるシーンや。地下道路を停電させ大混乱に陥らせるシーン、そしてマクレーンがクレーンに乗って敵を追いかけるシーンなど、見せるシーンの連続で飽きさせない。

このシリーズの陳腐化を一時嘆いていた立場としては、今回の作品を”復活”と位置づけることで過去の評価を覆したい思いだ。

(評価:★4)

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