[コメント] 女はみんな生きている(2001/仏)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
「混沌」
これが映画の原題になっていますね。
「カオス」
です。
まぁ混沌というより混乱ということでも良いと思いますが、邦題のつけ方も悪くないですね。
女性としての行き方について描いた映画。そして男性をかなりコケにしている映画。そして男性である私のような者が見ても笑えて納得させられる映画ですね。
まず、冒頭から男女の違いが出てきます。
夜、車で移動中の夫婦の目の前に娼婦が助けを求めて突進してきます。
そのときの夫は車をロックし、妻は彼女(娼婦)を助けようと言います。
この感性の違いが男と女の違いだよ、というようなメッセージが冒頭で示されるものですから、実際の男女の違いはともかく、ここを起点として、とにかく男のアホさとだらしなさが見事に強調されていて、とにかく笑えましたね。
そして、この男(会社の社長のようですが)自分の母親が家を訪ねてきても会おうとしない。そして自分の息子が女性から女性へ二股かけていても気にしない。
挙句の果てに息子と同じ女性を好きになってしまう。それが冒頭の娼婦だったりします。
反面、ここに出てくる女性人は娼婦で人種的なトラウマを抱える女性を除いて、いずれも正義感にあふれて包容力があり、知的なんですね。
私はここに出てくる女性のいずれもがとても魅力的で、本当に惚れ惚れしてしまいました。
映画はハンディカメラを縦横無尽に使い、展開が極端に早いんですね。
でもその速さがこの映画の展開を面白くしていて、それはそれで成功していると思います。
楽しめました。
2011/01/31 自宅
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。