[コメント] ベトナムから遠く離れて(1967/仏)
抗議を前にして / 米国の出方は決まっている / 抗議者を徹底的に物質的に破壊しようとする
米国人同士の街頭での論戦が一番面白かった。政府は国民を戦争にし向け,戦争は国民(の支持)によって維持・遂行される。
少し冗長なのが残念。ゴダールのも考えた末なのか,何も考えなかった末なのか・・・結局実際に戦っている人間の映像が強い。ベトナムから遠い訳だ。
(附)都市中心部に無理心中爆弾を突っ込んだテロリズムについて。
呑み屋の親爺は言う。「もうアメリカは戦争なんだ。日本人,小泉はそれを解っちゃいない。いまもし逃げ腰になってアメリカに協力しなければ,日本は世界から孤立するよ!」
そう,戦争に突入した国民が戦争を止めるのは難しい。隣人を殺され,自らも塵埃を被った人間が銃を下ろすのは難しい。日本人は,だからこそ,考えるべきではないのか。ぼくらは今,考えなければならない。
最近,戦争を怖がらない隣人が増えている。彼らは勇ましい。ぼくは恐い。それが,ぼくが『ゆきゆきて神軍』に5点を与える理由だ。
(2001.09.17)
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