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[コメント] 新・喜びも悲しみも幾歳月(1986/日)

今回は灯台守への重心を少し外し、戦後の家族と人間の関係を描こうとしたが…。☆3.4点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画冒頭から登場人物が沢山出てきて、その整理がついていない。特に中井貴一が何なのかがよく解らず、この出だしからの躓きは前作との大きな違い。

最終的には大原麗子は佳い奥さんを演じきれたとは思うが、どうにも加藤 剛との夫婦としては違和感が続いた。彼女ってその美しさにそぐわない(?)キャラクターが多い気がするけど、時代なのだろうか、実際の本人のキャラなのだろうか。

各助演男優賞を受賞した植木 等の演技は成程の出来。軽口な父親は真面目な息子を閉口させているようで、二人には固い絆があるのは、その父子の陰に戦争と山梨での物語があるから。自分で飯を炊く息子の自律は、父を見て学んだもの。終盤、植木の顔のアップは『ライムライト』におけるチャップリンを思わせた。

(評価:★3)

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