[コメント] 喜びも悲しみも幾歳月(1957/日)
最初はこれがあの有名な作品かと思って視ていたが、歳月の積み重ねが大いなる感動を齎した。まさに題名通りの人生の教科書のような作品。☆4.3点。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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御都合主義のような見合い夫婦としておいて、奥さんにそれなりの過去を与えてエピソードとする。転勤族ゆえの必然的なドラマの積み重ね+灯台守の過酷さ。戦争に対する庶民の描き方も見事。灯台守の殉職は、ただの数字の積み重ねにならない衝撃を齎す。
そこそこ人並みに機嫌が悪くなる佐田啓二に対する高峰秀子の対応が見事。デコちゃんが奥さんならどんな艱難辛苦にも耐えられる気さえしてくる。
ひょっとしたら『崖の上のポニョ』にも引用されているのかと思われる、あの霧笛の交信も佳い。
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