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[コメント] ホリック xxxHOLiC(2022/日)

TVドラマ('13)の映画版なのかと思ったら、違った。★2.3点。
死ぬまでシネマ

WOWOWのドラマは染谷将太主演で、本作の主演が神木隆之介ともなれば脳内で両者が競合している私としては観ない訳には行かなかった。今回両者の個性を再認識したが、染谷君は「自分はつまらない凡人・小者、と思っているがそんな事ないよキミ普通でないよ」、神の子神木君は「常に一段高みに居るがちょっと物足りない」という感じだ。内容もそれぞれの個性の儘に仕上がっており、神木君はいつも通り自分の仕事をしたが、お膳立てが最悪だった様だ。

侑子・百目鬼ペアも柴咲コウ松村北斗では東出昌大の相性に遠く及ばなかった。東出はダメっぷりを巧く扱うのが難しい役者だが、その東出に負けたのだから松村は相当酷い。柴咲と杏では「おんな城主 直虎」のリベンジマッチだった筈だが、今回も柴咲が完敗した。とことん付いてない女優と見える。

染谷・東出・杏のトライアングルと神木・松村・柴咲で比較すると、本作の方が気高く超常的に仕上げようとしたのだろうし、そこに蜷川実花監督というのは間違ってない気もするが、結果が散々だった。『ようこそ映画音響の世界へ』を見た直後のせいか、音響の酷さには辟易した(特に音の入りバナ)。空間の描き方も稚拙で、今の時代に「広さ」と「狭さ」が描けなかったら映画として通用しないだろ、と思う。

ひまわり役の宮崎香蓮はドラマの弱点だったが(存在を忘れていた)、玉城ティナがまた残念な女優で、どうにも救世主になれなかった。

あー言い忘れていたが(蛇足)、橋本愛のシーン全く不要(ミスリードまでされた)、吉岡里帆をああいう風に扱うのは(本人が出たのだろうが)下劣な犯罪に値すると言っておこう。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ロープブレーク[*]

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