実は予告編を観て、泣いた。ドビュッシーの「月の光」が流れる中、モスラの両翼が広がる場面で。そしてミリー=ボビー=ブラウン(少年だと思ってた)がビルの屋上で津波のような噴流に飲み込まれる場面では<死>を感じた(まー死なんだろうなとは思ったが)。お恥ずかしいが、予告編をヘビーローテションしてしまった。

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本作の事前学習として前作『GODZILLA ゴジラ』('14/米)と『地球最大の決戦』 ('64/日)を再見したが、残念な事に両方共初見時より面白く無かった。多分共に3回目の観賞なのだが、2回目よりもガクッと落ちた感じだ。これは何なのだろうと思った。

しかしそれでシネスケでの評価を変更しようとは思わない。恐らく、初見時の感想でいいのだと思う。だから『地球最大の決戦』で予習させた中学生には、余り自分の感想は言わない事に決めた。

ゴジラシリーズは第1作('54/日)が神格化される程の高評価だったが、その後様々な怪獣が登場し、怪獣プレロスやら怪獣ファミリーやら紆余曲折があり、ひとによって様々な感情を持つシリーズになってしまった。同じ人間でさえ「好きだけど嫌い」「面白かったがこっちも観たかった」等と言う始末で、最早正解はあり得ない。

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科学者の家族の話から展開するのはいいのだが、徹頭徹尾そこに纏めて行こうとするのはリアルでは無かった。まぁそこが前作からのテイストの継承という事か。怪獣バトルについても人間共が「ペット云々」で議論してても、怪獣達には別次元でヤッて欲しかったが、そこは彼らの「原作尊重」なのかも知れない。それが最後の「戴冠式」にまで至ったという事か。

予告編は嘘はついてないが、予告編の方が佳かったな。