時間がひとを縛る。時間がひとを閉じ込める。いや、ひとが自分から時間に引き篭もるのか。年号という仕掛けは、日本人が好きそうな仕組みだ(在日外国人の方はどう感じるのか)。

『64 -後編』は前編で既に諦めていた以上の失墜振りだった。まぁ映画で逆転を狙うとああいう事をやりかねない、というのは解る。でもプロットの段階で気づいて欲しかった。

ネタバレは書かないで置くので、もし映画を観る前にこれを読むひとが居たら、是非先にNHKのドラマ版('15年)を見て欲しい。映画好きの立場でこんな事をいうのは心苦しいのだが…。(因みに短縮版(118分)でなくて、全5回でアバンからしっかり視て下さいネ)