[コメント] そして父になる(2013/日)
期待し過ぎたか。こういう映画は前評判なしに偶然観るのがいいのかも知れない。☆3.6点。
予告篇を観て『ある子供』(05/ベルギー=仏)を強く連想した。その儘観に行ってしまった。
勿論、親子や夫婦の絆に全く興味がないひとが観てもダメだろうが。
恐らく脚本無しにその場の生み出す時間を切り取る監督の手法故なのだろうが、「その反応はないな」「その台詞が出るかな」と違和感を覚える場面に度々出喰わした。「間」の悪さというのか。例えばリアルなセミドキュメント映画を撮ろうとしても、現実の時間をリアルに再現する訳には行かない。物語と関係のない内容や作業は、ミスリードや冗長を避ける為にオミットする必要があるからだ。この映画では大人の役者たちが「役になり切る」事で即興の場面を物語に沿って「埋めよう」として失敗した部分が沢山あるように観えた。
前田 吟が出ている映画で同様に「本当の親子とは」という主題を扱っていたものがあったが、そっちの方が自分には熱くこみ上げるものがあった。たしか主演も同じだった様な気がするが…。
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