冒頭を端折り淡白に始まる現実感の欠如したサバイバル。色調・構図含め撮影(芦沢明子)が徹頭徹尾詰まらない。木村多江は適役で私は嬉しかったが絶対的評価は大した事なし。窪塚洋介だけが異彩を放つが生かし切れず。終盤の展開にゲンナリ、結局冒頭のだらし無さは裏切られる事なく貫徹された。

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終戦後の混乱期に、マリアナ諸島の孤島アナタハン島で起きた惨劇「アナタハン島事件」。子供心に「アナタハン」の五文字は記憶にあり、「おしん」のような橋田壽賀子原作の女性一代記かと思っていたら、違った。同事件を基にした映画は本作を含め４本あるようだ。Wikipediaでも見てっちょ。