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[コメント] 20世紀少年 第1章(2008/日)

3部作の「序」として観ても、雑多な登場人物を捌くのに誠一杯の感で全く喰い足りなかった。続篇を観る事で再考出来る可能性はあるのか? ☆2.9点。(Review追補)
死ぬまでシネマ

事前に原作を読むべきか考えたが、結局雑誌発表時に最初の2、3話だけ読んだまま。

おそらく複雑であろう原作を最大限に尊重して、登場人物や伏線を削る事なく映画に採用したのだろう事は解った。しかし、原作を読まず映画として観賞に及んだ身としては、「コレは3部作のまだ1作目だからね」と如何になだめられようとも今ひとつ手応えがなかった印象は拭い難い。

唐沢寿明は「<巻き込まれ感>を大事にしたい」と語った。まさにそこで、一般人だった筈の「ケンヂ」が実は事件の中核に位置していたと知らされる、その巻き込まれ感が上手く描けていない。鍵となるのは画面の緊張感だと思う。配役の見事さ(後述)と豪華さによって修飾されてしまうが、あの同窓会の場面でももう少し緊張感を高める演出が出来た筈だ。唐沢の役者としての限界(向き不向き)の可能性もあるが、これは堤 幸彦監督の方針ミスと演出責任(向き不向き)が大きいと思う。

本当は、Reviewを追加拡大して言いたかったのは、配役の見事さ。ひつこいが原作未読ではあるが、ポスターにある原作画(浦沢直樹)と配役の一致感は物凄い。子役の割当も見事だった。この点は堤 幸彦だからこそなんだろうから、思いは複雑だなぁ。…

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)水那岐[*] おーい粗茶[*]

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