２番目にクレジットされるとは。主人公が猿だけに、この我道なテイストには悪食ファンとしては興奮せざるを得ない。特にラストシーン、観客をニヤリとさせるのは猿の笑いではなく、演技がイマイチな、でも本当に居そうなこのネーチャンの不気味なニヤリなのである。

心理描写や研究所のショボさにショ・ボーンなのは他に譲るが、２作目でフランカ=ポテンテ本人は早々に始末しておきながら延々と未練にふける猿を描いたので、これは３部作イッキ見するとこの程度でいいのかも知れない。

ブレブレ画像は佳かったのだが、痛恨は殴り合いでもカットが細かすぎた事だ。それぞれの動きは前２作同様練り込まれていて殺陣師の仕事ぶりを感じたのだが、やはり殴り合いは１アクションを１カットで魅せて欲しかった。カメラワークと構図で躍動感は出せた筈だから、原因は演じる側の限界なのだろうな。

ま、ほんとにお疲れさまでした。Goo'job！