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[コメント] 忠臣蔵(1958/日)

定番「忠臣蔵」として観られるが、それ故の物足りなさもある。☆3.8点。
死ぬまでシネマ

大石内蔵助=長谷川一夫等の化粧顔が(付けまつ毛?)、カラーでは寧ろ気持ち悪い。

主君の仇を討つ「忠臣蔵」はまさに封建制の誉れではあるが、現代の観客が心情的にも共感出来るよう、吉良上野介(滝沢 修)の悪逆振りを比較的丁寧に描いている。度重なるパワハラを堪えに堪えたものの、若き青年君主=浅野内匠頭(市川雷蔵)も終にはブチ切れる。

鶴田浩二は色男=岡野金右衛門を演じて見せ場充分なのだが、相手役の若尾文子様が今ひとつお美しくない。まぁ若尾様は素顔は長閑なお顔立ちだと私は思っているのだが、それでも銀幕では『祇園囃子』や『赤線地帯』の美しさを観たいものだ。

勝田新左衛門の舅、大竹重兵衛のエピソードも有名な創作ではあるが、志村 喬が見事な定番の演技。

悪童=勝 新太郎も今回は可愛らしく収まっている。彼には赤垣源蔵ではなく堀部安兵衛か不破数右衛門あたりで暴れまわって欲しかった。

(評価:★3)

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